MSX2版のゾイド-中央大陸の戦い-

こちらの記事の続きとして、今日はMSX2版のゾイド-中央大陸の戦い-を紹介します。



といっても本作はファミコン版の「移植」です。
基本的には同じもの。
入手の難度は圧倒的にファミコン版の方が容易いので、特別な理由がない限りにおいては素直にファミコン版をやる方が良いでしょう。

ソフトだけでなく、本体も手に入りやすいし。
MSX2は今プレイする環境は大変作りにくいです。
ファミコンと違って、いわゆる互換機というものもありません。
レトロフリークでプレイできるようになるとありがたいんですけどねぇ……。

さて内容。
移植ですが、ファミコンとMSX2ではハード性能が違うので完全移植ではない。
幾つかの相違があります。
相違は、

1:性能差からやむなく変更されたであろう箇所
2:意図的なアレンジ

の二パターンがあります。
今日は2の意図的なアレンジの方を紹介します。

ファミコン版は1987年9月発売。
MSX2版は1988年4月発売。
後発なので、付加価値を付けるべくセールスポイントが設けられたわけですね。

その中でも最大は登場ゾイドの違いです。
敵の構成は同じです。
しかし味方が多少異なる。

ファミコン版は

・ゴジュラス
・ゾイドマンモス
・ゴルドス
・スネークス

・バリゲーター
・シールドライガー
・ウルトラザウルス

なんですが、ここが

・ゴジュラス
・ゾイドマンモス
・ディバイソン
・アロザウラー

・バリゲーター
・シールドライガー
・ウルトラザウルス

になっています。
ゴルドスとスネークスが消え、かわりにディバイソンとアロザウラーが入った。

ディバイソンは88年4月発売。アロザウラーは5月。
最新鋭のゾイドをいち早く入れたのは大きなアピールポイントだったでしょう。

ファミコン版も1987年9月発売でラスボスは9月発売のデスザウラーでした。
「最新ゾイドをいち早く出す」というのは大きな特徴であり開発の頑張りが感じられます。
内中じゃなくて外注の作品です(開発はマイクロニクス)。
にもかかわらず最新ゾイドが出ている。それは素晴らしい連携の高さを感じます。


ディバイソンはこんな感じ。
英語表記が「DIBISON」ではなく「THE BISON」ですね。
これは初期の広告にも似たような表記が見られます。


THE VISON

いち早く出したゆえに、まだ英語表記が固まっていない時期にデータを仕上げざるを得なかったのでしょう。
故に差が出た。
他にも差があります。
スペックの最高速度が80km/hと遅い。遅いよ! 実際は130km/hです。
80km/hではデスザウラーを捕捉できぬ。

重量もやや軽い199t。実際は230tです。
この辺の誤差からディバイソンの開発を想像しても面白いかもしれませんね。

たとえば元々は速度80km/h、重量199tで完成させる予定だった。
しかしデスザウラーの登場を受け、急遽として対デスザウラー戦の能力が追加要求されるようになった。
そこでデスザウラー(90km/h)を捕捉できるよう速度は130km/hに向上させ、体当たりの威力を増すために重量も230tまで増した。


次にアロザウラーは。


アロザウラーのグラフィックは凄く良く出来てると思います。
3色で表現するゾイド絵としては極まってる感じがします。

アロザウラーは、やはり最新モデルをいち早くゲームでしたので実際のキットとはわずかながら差があります。
尾部に注目してください。
ここにミニガンが付いています。


こちらは試作版のアロザウラーですが、尾部に注目。
プレゼントの「3人」でやや隠れていますが……、ここにミニガンが付いているのが分かるでしょう。
アロザウラーは試作品を元にしてあるわけであります。

アロザウラーの背中のビーム砲は広範囲を狙える。もちろん後ろも。
そういうわけで最終的にオミットされたのかなぁ。
個人的にはあった方が良いと思うけど。
(複数のイグアンに囲まれた際などに必要な気がする)

ということで登場ゾイドはそんな風になっています。
なお、


ゲーム中では「あろざうらー」「でばいそん」の表記です。
でばいそんかぁ・・・・・・。
そこは「でぃばいそん」にしようよ。。。

MSX2版の最大の違いは味方登場ゾイドです。
このゾイドに特に思い入れがある場合は、MSX2版をプレイしても良いかもしれません。
なお両機ともかなり強いです。ゴジュラス(初期状態)を圧倒する強さなので、中盤までは戦力の要として機能します。


その他にアレンジされた箇所は、


ご覧のようにドットパターンは同じですが、色合いが異なっています。
特に敵ゾイドの色が違います。
ファミコン版の方がキットに忠実な色で良いと思うなぁ。
MSX2版はパレットが狂ったような色になります。

またファミコン版は出現場所によって色違いが出てくることがあったんですが(例えば帝国首都要塞になるとアイアンコングの色が赤になるなど)、MSX2版ではそのような事は一切ありません。
どこに出てくるコングも同じ色。
これはかなり残念な所です。


次。
本作ではシールドライガーが仲間になるんですが、その条件は「ファミコン=階級が大尉以上になる」でした。
「MSX2=階級が大佐以上」に変更されています。
これにより終盤までシールドライガーが仲間にならない事態になってしまっています。ファミコン版だと前半で仲間になるのに……。
これは地味にキツイです。バランス調整ではなく単純なミスと思われる。デバッグで気付こうよ……。

あるいは意図的でしょうか。
本作のシールドライガーは最強の一角です。
手に入れたら正直ライガーばっかりで戦う。
それじゃあせっかく入れたアロザウラーやディバイソンが可哀想。そんなわけで、あえて終盤まで仲間にさせない措置をしたのかも……。


次。
バランスが若干調整されているようで、仲間になるタイミングやアイテムが出る場所が違っていたりします。
ゴジュラス強化パーツの位置など重要アイテムの場所が変わっている場合もあります。ファミコン版の攻略本だけじゃクリアしにくくなってるぜ……。

あと、


ファミコン版にはなかった新しいアイテムも……。
石板という怪しいアイテム……。しかしクリアしたんですが、結局このアイテムの使い方は不明でした。
何かメッセージが描かれていると思うんですが、んー。
ご存知の方いらっしゃいますでしょうか。


というわけで、以上が大まかなMSX2版の違いでした。
マップは全く同じだし、敵の色の変化がウーン……だし、何よりプレイしやすいこともあって、個人的にはファミコン版の方がオススメかなー。
しかしディバイソン、アロザウラーファンの方なら探してみても良いのではないかと。

1の方の違いはまた近日記事にしたいです。
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コメント

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ずっと気になっていたMSX2版について記述していただきありがとうございました。

アロザウラーもディバイソンもお強いですが、

このゲーム、ファミコン版はOFFENCE値もDIFFENCE値も死にステだと思います。レベルアップで増えようが、値の大きいゾイドだろうが与ダメージも受ダメージも常に一定に感じました。これは2になっても据え置きに感じました。

スネークスはこの2つのステータスが最弱でしたが、最後から2番目に仲間になるキャラなので、不思議でしょうが無かったのですが、砂漠での戦闘時の動きが速かったのかもしれないと、後で思いました。

石板、謎ですね。あと、ファミコン版には没BGMが一曲あるのですが、石板と関係があるのでしょうか?「えりかとさとる」の様な秘密があるのかも?知れませんね。

ばりげー「だ」ーって書いてありますね

このゲーム大好きなので、私の知らないMSX版が少し知れてよかったです。ありがとうございました。

なるほど私の1番好きなスネークスと2番目に好きなゴルドスが削除されたと…残念です。この二機は玩具の生産も早めに停止してた気が。仕方ないですね。

マップ上のゾイドドット絵が好きなのですが、ディバイソンはこれブラックライモスの色違いですね。なるほどそう来たか。

それとステータス画面に「C」と書いてある見慣れないアイテムがあるようです。これは「PCカード」ではないですね。これが石板とやらでしょうか…?

さらなる質問などしてすみません。相違点が気になって気になって…!他にも性能差由来の微妙な違いがまだあるのですか?楽しみにしております!

No title

>No Nameさん
アロザウラーとディバイソン、OFFENCE値もDIFFENCE値もは非常に高いです。
・・・が、仰るとおりあんまりこれ参考にならなかったりもしますね、、、。
詳細な検証はしていませんが、なんとなく両機とも攻撃力は高めな感じはします。
それに加えて死にステとはいえOFFENCE値もDIFFENCE値も高いので強そう感はあります。
こんな回答ですみません、、、。

石版はどうでしょうねぇ。
聞けるとしても一体どこで・・・・・。

>マーネイスさん
どちらかというとゾイドマンモスの方が早期に停止していた気はするんですけどね。
どうなんでしょうかね。
マンモスはまだしも戦闘向きだから残された・・・のかな?

マップ上のディバイソンドット絵がブラックライモスの色変えな点、よく気づかれました。
その通りです。謎です。アロザウラーはあるのになあ・・・。

微妙な違いはいっぱいあるのでファミコン版をやりこんでいてもある程度新鮮に見えるかもしれません。
ただ全体的にはファミコン版がおお勧めかなぁとは思います。
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