コロコロ@8812

本日は名古屋のまんだらけでゲットしたコロコロについて紹介します。
1988年12月号です。メカ生体ゾイド、マッドサンダー無敵時代の号ですね。

ゾイドブームが加熱していた時代なので広告がたくさんありました。


この他にも、バトスト4巻の広告もありました。
キット、ゲーム、書籍が同時に展開していたとは何とも凄い事だなあと改めて思いますね。


さてさて、この頃のコロコロにはあの漫画が連載されています。
そう、特攻ゾイド少年隊です。
全体的に好評とは言い難い本作ですが、今号に掲載された話に限れば実に燃えるアツい展開があって最高です。
いわゆる神回でした。
以下紹介します。

本作は大きく分けて第一部・第二部があります。
第一部はゾイドを組んでシミュレーションマシンでスキャンしてバトルをするプラモ狂四郎型の構成なんですが、第二部では本物のゾイドを製造して主人公タケル少年が悪い奴らと実戦で戦う感じになっています。
(舞台は現代地球なんですが、まぁ、こまけぇこたぁいいんだよ!!)

今号は第二部序盤で、タケルの乗るシールドライガーVS敵側の乗るゴジュラスが戦う内容になっています。
で、繰り返しになりますが今号の展開は最高。あらゆるゾイド漫画でも1,2を争うアツい展開になっています。

~ここまでの展開~
本物のゴジュラスを造ったのだが、なんと悪い奴に乗っ取られてしまった。
町を破壊しながら暴れはじめたではないか。
しかし、ゴジュラスのコアは暴走状態にあった。
放っておけば、あと1時間程度で周囲一体ごと吹き飛んでしまう…。
コアを停止させるには、外部から強いショックを与えるしかない。
こうして、タケルはシールドライガーに乗って出撃したのであった…。
(※作中のシールドライガーは金色に塗装されているのでゴールドライガー(G・L)とも呼ばれている)


序盤は格闘戦。
シールドライガーは飛びかかるが、ゴジュラスはそれを捕捉。
テクニカルに投げ飛ばし、格闘王の実力を見せつける。


戦いは一方的な展開になる。
シールドライガーは何度も攻撃するが、その中で次第にパワーで劣る事からそもそもゴジュラスを吹き飛ばす事は無理だと知る。

正面からでは勝ち目がないと踏んだシールドライガーは、戦法を変える。
機動力を生かしていったん離脱、背後に回る。


ゴジュラスはその動きに追従できず、容易にバックをとられてしまう。
よし背面から弱点のチューブを攻撃だ。


しかし、ゴジュラスの尻尾の強烈な一撃がシールドライガーにクリーンヒット。
そう、ゴジュラスは接近戦においては死角がなかったのだ。
たとえ後方でも。
悶絶するシールドライガー。

止めを刺そうと接近するゴジュラス。
だがここで、タケルとシールドライガーを助けるべく仲間が生身で突撃。


ビルから決死のダイブでゴジュラスのコックピットに飛び乗る。
その手にはスパナなどの工具が。
生身でゴジュラスのチューブを解体する気だ。

振り払おうとするゴジュラス。
そしてまた、街を破壊された子供たちが登場。
怒りの声を上げる。


「暴れてるゴジュラスなんて嫌いだ!」
しかしその手にはゾイド・キットが握られている。
子供達はゾイドが大好きだった。
けど、そのゾイドに街を破壊されてやり場のない感情にあったのだ…。


この解説が切ない。

この間、生身で特攻した仲間はまだチューブの外し作業をしている。
振り払おうと頭をふるゴジュラス。ついに、仲間たちは落下。ああ地上に激突してしまう。


だが、子供達の声が奇跡を呼んだ。ゴジュラスが自分自身の意思を取り戻したのだ。


落下を受け止めるゴジュラス。

いやしかし、パイロットの強引な操縦でゴジュラスは再び暴れだした。
もはや、シールドライガーもボロボロだ。
だが、街を守らんとするタケルの想いがシールドライガーに再び力を与える。


シールドオープン!
(余談だがご覧の通りEシールドアタックの元祖はこのシーンだったりする)

残りのエネルギーを全て使い切ってでもゴジュラスを止める!



「無理です。失敗すればタケル君がはじけ飛んでしまいますよ!」
そう、思いだすのだ序盤の戦いを。
全力状態での突撃を、ゴジュラスは余裕をもって耐えていたじゃないか。
今の傷ついた状態で、どれだけの成功率があろうか…。

いや、タケルの想いにシールドライガーが応えた。



急激にパワーを上げる。
本来の能力を超える力さえ出している。
タケルの想いがゾイドと重なり共鳴している・・・。

そしてゴジュラスに特攻。



直撃。


正面装甲が大きくひしゃげたゴジュラスは、ようやくその身を大地に横たえた。
ようやく解決か……。
そしてまた、シールドライガーも力尽きる。


いやしかし、大ダメージを追いつつもゴジュラスはまだ生きていた。



そ、そんなまさか。
何というタフさだ。
シールドライガーは力を使い果たし起き上がる事さえできない。



シールドライガーを踏み潰し再び街を破壊せんと迫るゴジュラス。
しかしここで、再び少年達がゴジュラスの前に出た。



やめてくれゴジュラス。ゾイドは僕たちの夢なんだ。お願いだゴジュラス、夢を壊さないで!!

動きを止めるゴジュラス。

「邪魔をするなガキどもめ」
またも強引な操縦でゴジュラスを動かそうとするパイロット。
だが少年達の思いを受け、ゴジュラスはそれにあらがった。
そして選んだ道は…、


自壊。
こうしてゴジュラスは完全に停止し、街はそれ以上の被害を免れたのだった…。


というのが今号ですが、いやー、色んな要素があって良いですね。改めて最高。
作画も本話は他の話に比べてとても良い感じ。
やっぱりゴジュラスVSシールドライガーに注目しちゃうんですが、これって凄く理想的というか、両者とも活き活きしていていいなーと思います。
格闘王・驚異的なパワーとタフネスを持つゴジュラスが存分に描かれています。
そしてシールドライガー側は機動力を生かして容易にバックを取る所が描かれている。しかしパワー差から決定力がなく、耐久力もないため撃破は困難を極める…。

特攻ゾイド少年隊の他の話は、最後にはシールドライガーがスペシャルアタックを決めて大勝利というものが大半ですが、本話は唯一だけ主人公が独力では勝利できなかった話でもあります。
主人公とシールドライガーが共鳴した特攻を受けてもなお倒れなかったゴジュラスは脅威としか言いようがない。
元気玉くらっても生きてたフリーザ様くらい恐怖です。

シールドライガーのピンチを受けて動く仲間達もアツいですね。生身で特攻するのは凄すぎですけども…。
うーん、これってバトストでいつも頑張ってる兵士の描写へのリスペクト・・・なのか?

主人公と通じ合い想定以上の力を出すシールドライガー。
少年達の思いを受けてパイロットの操縦を振り切り自身の感情を取り戻すゴジュラス。
こうした描写も良いですね。
ゾイドを好きな少年の気持ちが最終的な事件解決の決め手となった。しかしそれはゴジュラスの自壊という切ないものでもあった。
この、ほろ苦さも良いと思います。


特攻ゾイド少年隊は全二巻で単行本化されています。本エピソードは第二巻に収録されています。
相場的には二巻セットで2100円くらいの事が多いかな…?
まんだらけ等に行けば発見は比較的容易です。
気になる方はチェックされてみてはいかがでしょうか。
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コメント

非公開コメント

No title

おお、おお、こんな素晴らしいマンガがあったとは!!
今日は仕事をさぼってまんだらけに行かねばなるまい。

ゾイドは生き生きとした姿で描かれると魅力が何倍にもなりますね。
電動モデルはポージングが難ありですが、その分、MSSに頑張ってほしかった。
その点アニメのCGは画期的でした。
「ZG発動」でも格闘で暴れてほしかったなあ!!

No title

ゴジュラスの格闘能力以上のデスザウラーはもっとつよいんだろうなぁ…って思いますわこの描写見てると
バトストでもここまでしぶとく戦えてたら負け印象が薄らいだかも

No title

大型ゾイドを倒すことの大変さが描かれてて良いですね。
冷静に考えて攻撃は隙になるはずで、それに一度耐えられるだけでも脅威なはずなんですよね。
ましてや自分は捉えられたら一発でやられるのであれば。。。

毎回ここまでの描写は無理にしても、製作者の頭の中にあるだけでストーリーは面白くなると思います。

No title

これは熱い!そして素晴らしいです!!
ゴジュラスの脅威のタフネスとパワー、それに抗しきれないシールドライガー、
ゾイド自身の意思、機体とパイロットの共鳴、子供たちの声、
それらが絡み合った熾烈な攻防が本当に熱いです!

これを見たら改めてゴジュラスが無敵時代を築いた事もある超強力ゾイドであり、同型機のデスザウラーやキングゴジュラスもまた無敵の称号を持つに相応しいポテンシャルを秘めたゾイドであると思いました。
それと、機獣新世紀のセスリムニルでの戦いでデスザウラーに立ち向かったゼロシュナイダーは仲間の支援もあったとは言えよく一太刀あびせられたなぁ・・・。

操縦性について

これは随分熱い展開ですね。
ところで素朴な疑問なんですが、この漫画において操縦性という概念はあるんでしょうか?
子供たちの声に反応しているので、ゴジュラスに自我は間違いなくあるんでしょうが、操縦者の思い通りというセリフもあるので、気になりました。

No title

実際ゴジュラスに限らず、ゴルドスみたいな打たれ弱いゾイドを覗けば大型ゾイドは総じてしぶといんでしょうね。実際大きな生き物程生命力は強いものですし。
中型以下のゾイド乗りからすると大型と出くわすのは一部のエースや特殊機を除けば悪夢意外の何物でもなさそうです。
バトストなどでは一撃必殺な絵が多かったですが、実際の大型ゾイドの戦場では泥試合の様相だったのかもしれませんね。

大人になると弱くなる

私は21年前に2巻セットで300円で地元の古本屋で買いました。
当時は2巻合わせて1時間位でさくっと読んでしまい、どちらかというと1巻の敵キャラに爆笑したり、ボスゾイドの強さ(3式さんは多分納得できない展開だったと思いますが……)に驚愕した2点が印象的でした。
21年間読み返すこともなく倉庫に眠っているこの漫画ですが、このコラムを読んで泣きました。

こういった両者の長所を活かした戦闘描写は胸が踊ります
瞬時に背後をとるライガーのスピード、相手の身長よりも高く跳べるジャンプ力。とっさのひらめきや機体名の由来となった機能を最大限に活用するパイロットの機転
ビルを薙ぎ倒す巨体とパワー、高速ゾイドの背後からの攻撃にすら対応してしまう隙の見えない格闘能力。相手の最大攻撃を受けてなお立ち上がる驚異の耐久力
敵から見たゴジュラスがどれほど恐ろしいかよく表しています
このライガーやゴジュラスが子供たちの声や想いに反応している点は、ジオーガの精神リンクを連想しました
後世の作品に見られる描写も既に描かれいたり、濃い内容ですね

No title

>メカカブトさん
全体的に見れば「う~ん・・・」な所も多いんですけどね、、。
まぁ、ゆるい気持ちで見れば楽しめるかな。
第二部は割と緊迫感がありいい感じです。そして今回は最高に盛り上がった回でした。

>w15さん
この後デスザウラーの改造タイプ「デスダイバー」が登場してマッドサンダーと戦う展開もあります。
ただ残念ながらこの一戦ほどは盛り上がらなかった、、、、。
バトストでのゴジュラス…特に初期の頃はこんなイメージだったのでしょうね。
パイロットと同調していれば、更なる強さを発揮したと思います。
(本作のパイロットは同調などはせず無理やりに操縦しているだけ)

>No Nameさん
各機の特徴が丁寧に描かれているからこそ説得力がありますよね。
ゴジュラスの脅威をこれほど書いてくれた作品は無いと思います。

>ラウルさん
この描写を見ていると、「サーベルタイガー2機VSゴジュラス1機」とされていたバトストの戦力比較を思い出します。
いかにスピードがあってもやっぱり敵の耐久力を一気に奪う決定力がない事には厳しいのでしょうね…。

子供達の声、いいですよね。それが最後の決め手になったのがほろ苦く、意思を持った生命・ゾイドらしい感じもしてとても良いです。

>YHさん
操縦性はどうでしょうねえ。
敵側のパイロットは「奪った→最初は操縦不能だったがそのうち慣れた」という感じでした。
主人公は「それまでシュミレーションバトルを繰り返していたので操縦が上手い」とされていました。

基本的には無機物…完全なるメカと同じように操縦通りに動く感じですね。
ただしゾイド自身にも「こうしたい」という意思があるようです。
つまり操縦が「走れ」だったとしてゾイド自身も走りたい意思を持っていればより速く走れる。
「暴れろ」の操縦だとしてゾイド自身がそうしたくなければ「暴れるには暴れるがフルに性能を活かした暴れっぷりではない」という感じでしょうか。

>No Nameさん
こと耐久力という点で言えば恐竜型は最高でしょうね。
「ゴルヘックス」も耐久力が高いとされていました。なので、あんがいゴルドスも耐久力だけはけっこうあるかもしれませんね。
ただし反撃ができないので最後にはやられちゃうんですが…。

バトスト3巻ではブラックライモスがゴジュラスの姿を見て逃げ出す描写がありますね。
まさに悪夢でしょうね。

>kageさん
1巻の帝国側少年隊は凄まじいですね。
帝国側リーダーがトーナメント戦でいきなりいいヤツになったりしたのも大爆笑です。
トーナメント戦が後半完全に省略された辺りも…。
ただ要所要所ではけっこうアツいところもあるんですね。
この話は特に。

>横転臼砲さん
特長を活かしきったところがよいですよね。
戦いの結果として、どちらも株が上がる感じになっているのが凄い。
「強み」をキッチリと描き、「弱み」も隠さず認める。その上で戦って見せ場を造るのだから本当に凄いです。
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