MSX2版紹介後半

昨日に続いてMSX2版の紹介をします。

昨日の補足から。
昨日の記事の通りMSX2版では「ゴルドスとスネークス」の代わりに「ディバイソンとアロザウラー」が居ます。
それによって新型ゾイドがいち早く使えるというファミコン版にはない魅力もあるんですが……、一方で弊害もあります。

本作が「町の住民が人じゃなくてゾイド」なのは有名でしょう。
ファミコン版だとゴルドスまたはスネークスがいた部分は、やはりディバイソンとアロザウラーに変わっています。


ですがキャラが置き換わっただけで台詞はそのままだったりします。
何が弊害かというと、元々は
ゴルドス「戦いたいが、こんなポンコツの身では……」
という無念の台詞をがあったりするんです。

これが
アロザウラー「戦いたいが、こんなポンコツの身では……」
とかになってるんですよね。

お前、最新鋭機やろが!!
と突っ込まずには居れないよ。



というかアロザウラーなんて最新鋭機なのに町中にゴロゴロ居てもいいんだろうか。
ここはキャラを置き換えたは良いがそこからの調整が不足だった箇所です。

まぁ、ファミコン版の時点で「帝国に奪われたウルトラザウルスを取り戻せ」というミッションがあるにもかかわらず町中にウルトラザウルスがわんさか居る という脱力配置なので今更かもしれませんが。

ところで町の住民がゾイドなのは実にバカゲー感満載ですが、ゾイドのグラフィック自体は良い感じですね。
限られた色数とドット数でよく頑張ってると思います。
一覧にしてみましょう。

ファミコン版のキャラから


これは味方側。


これは帝国側。

そしてMSX2で追加されたアロザウラーとディバイソンが・・・



!?
お気づきになられましたでしょうか。
そうなんです。アロザウラーは新規の専用絵が用意されています。
しかしディバイソンは何故だかブラックライモスの色変えで済まされてしまっています。
なんでやねん・・・・。

ディバイソンを入手する前の段階で、住民としてのディバイソンは町中にゴロゴロ居ます。
そのとき「なんでブラックライモスが町に……。鹵獲機??」とか思っていたんですが、まさかこれがディバイソンだったとは……。


さて補足ついでに、そういえばこれが抜けていた…というところがあったのでもう少し続けます。

裏技の使用不可
ファミコン版では名前を「たーなー」にすると階級が少尉、ゴジュラスがMK-II状態、アイテム全所持で始めることができました。
MSX2版では残念ながらこれができません。
なお名前をつけないと「ごんべえ」になるのは同じです。

OPデモの削除

ファミコン版ではゲームを開始するとこのように勇ましいゴジュラスの一枚絵が表示され、咆哮があがります。
これを見てから開始なのでテンションUPです。

非常に残念なことに、なぜかMSX2版ではこれが削除されています。
えぇー・・・・・。

ちょこっとハード性能の解説をはさみます。
ファミコンは最大同時発色が25色しかないんですが、MSX2は256色も表示できます。
圧倒的じゃないか、MSX2は。
MSX2はMSXからグラフィック性能を大幅に向上させているのであります。
その性能はファミコンを大きく凌駕します。さすがにスーファミには及ばないものの、おおむねメガドライブ程度の描画能力があるとみて良いでしょう。


スペースマンボウ
MSX2のゲームではこんなに綺麗なのもあります。

できればMSX2ではグラフィックを「ファミコンからベタ移植+パレット変更」ではなくて「完全新規のパワーアップ版にする」にして欲しかったなぁ。
たぶんそうなっていればアロザウラーやディバイソンを入れる以上のセールスポイントになったと思うんですが……とはいえこれは手間がかかりすぎたのかな。


エネルギータンク
ファミコン版には「えねるぎーたんく」という装備があり、マップ上で使うと使用回数無限で味方全機のエネルギーが回復しました。
面倒なことに目をつぶれば、一回の戦闘ごとにエネルギータンクを使えばノーリスクでヌルゲー化できたわけであります。
でもMSX2版では同アイテムは一回使いきり仕様になっています。
これはたぶんファミコン版がミスっていたのでしょう……おそらく。これはゲームとして良い変更だと思います。


ここまでが意図的な改変の解説です。
ではここから、「性能差からやむなく変更されたであろう箇所」を書きます。


~音楽~
メロディは同じですが、搭載している音源の違いから音質が異なります。
ファミコン版は高音気味な、MSX版は低音気味な感じがします。
聞き比べたほうが手っ取り早いでしょう。


こんな感じです。
聞き比べるとけっこう違うものですね。
このオープニング曲は特に異なります。

もちろん音源は違うといってもメロディが同じなので、久石譲先生の素晴らしい音楽を堪能できます。

ゾイド-中央大陸の戦い-は、後にサントラであるところの「ゾイドバトルミュージック」が発売されました。


こちらにはアレンジ版とファミコン版が収録されています。残念ながらMSX2版は未収録……。
聞こうと思ったら実際のMSX2版をプレイするしかないですね。


~シンボルエンカウント~
ファミコン版は敵との戦闘がシンボルエンカウントでした。
が、MSX2版ではランダムエンカウントになっています。
これによりファミコン版では無駄な戦闘を極力回避できたのですが、MSX2版ではそれができなくなっています。
ファミコン版の方がいいなー。

MSX2はスプライト機能でファミコンより劣ります。
(要するに画面内に多くのキャラを表示するのが苦手ということです)
おそらくですが、それゆえ画面に敵キャラをシンボルとして描写できなかったのでしょう。

ただし、要塞内などの「そのエリアの敵を全滅させなければならない」ようなシーンでは普通にシンボルとして表示されます。
おなじみの「ごじゅらすかくごしろ」の台詞もあります。


~スクロール~
これはゲームとしてみた場合、MSX2版最大の難点と言えるでしょう。
MSXはハードウェア処理として「縦スクロール機能」は持っていますが、「横スクロール機能」を持っていません。

具体的に言うと、ゼビウスやスターフォースのような縦に流れるゲームは再現できます。
しかしグラディウスやスーパーマリオのような横に流れるゲームは再現できません。

MSX2は……このゲーム機としては大きな難点を抱えています。
ではMSXで横スクロールするゲームを作るにはどうするか。
ハード側で処理できないのでソフト側で処理します。
でも、その場合動きが8ドットか16ドット単位で動くガクガクなものになってしまいます。

これも見たほうが早いでしょう。


ウーン……。
ファミコン版は実にスムーズだ。というかMSX2がガクガクなんだな。
やってれば慣れてきます。でもファミコン版に戻った瞬間「なめらかだー!!!」って感動しますね。

これはMSXである以上仕方がないことです。
MSXではドラクエなど多くのゲームが移植されていますが、だいたい同じ感じです。


~戦闘~
これも大きな難点ですが、戦闘時の快適さがファミコン版から大きく低下しています。
これは主に四つが要因です。

一つ目は先ほどと同じスクロールがガクガクしている問題。
まぁ、これは慣れます。

二つ目は処理落ちです。
ファミコン版では「敵の数が多い」「こちらの装備が豪華」な状態だと、処理落ちして音飛びすることが多くありました。
MSX2版では音飛びはしません。
しかしその代わりに「ボタンを押しても攻撃できない」ようになります。
あかんやろそれは・・・・・・・。

好位置に付けてショットボタンを連打! でねぇ。
このストレスはなんとも言いがたいですねぇ。
敵は普通に攻撃してきます。

ランダムエンカウントなので戦闘の回避が困難。
戦闘では処理状態によって攻撃ができない。

これはちょっとなぁ~。

三つ目は障害物の判定です。


地形によってはこのような森林地帯での戦闘になります。
森林地帯では敵が木の後ろに隠れてショットが届かなくなる。
もどかしいけど地形を生かした面白いステージと言えるでしょう。
これはファミコン版の話です。

MSX2版では何故か木の後ろに隠れない……。その位置に行っても丸見え状態で行動します。
攻撃しやすいけど、うーん……。

四つ目はメニューです。
実はMSXのゲームパッドは十字キーと「A、B」しかありません。
ファミコンは「A、B、スタート、セレクト」があるので半分ですね。これが深刻な問題を起こしています。
戦闘中にAボタンはキャノン砲、Bボタンは通常砲撃に使用します。つまり全て埋まっています。
いいですか、埋まっているんです。

ファミコン版だとスタートボタンでメニューを出せた。そこからゾイドを乗り換えたりアイテムで回復したりできた。
それが出来ない……。
瀕死になっても別のゾイドに乗り換えてその戦闘を乗り切る事ができない。これはさすがにどうなのかなぁ……。

実はMSX2版は説明書を持っていません。
さすがにこれは酷すぎるので自分が操作を知らないだけで何かしたらメニューが開くんじゃないかと疑っています。
でも見当たらないんだよなあ。
どうなんでしょう、ご存知の方はおられますでしょうか。

ということで、総じて戦闘はかなりストレスフルな仕様です。
うーむ。


~デスザウラーが弱い~
これもかなりのガッカリポイントでした。
ファミコン版ではデスザウラーが他のゾイドとは明らかに一線を画する超戦闘力を持っていました。
耐久性の高さは当たり前。それに加えて圧倒的な速度を持っており、よほど上手く動かないと攻撃を回避できないまさしく最強の敵に相応しい強さでした。
デスザウラーって接近戦ではシールドライガーをも容易に補足するんですよね。それを再現した理不尽なほどに強い仕様はまさにデスザウラーでした。

MSX2版は残念ながら普通の敵と同じ動きになっています。
ただの耐久力の高いイグアンです。
これは酷い。ノーミスで倒すのも当たり前のような弱さ。
グラフィックパターンもファミコンでは「正面」「側面」の二種類が用意されていたのに「正面」のみに減らされています。
うぅーん・・・。ここは頑張って欲しかったなぁ。


ざざっと書きましたが、MSX2版はだいたいそんな感じです。
総じて言うとファミコン版の方がオススメかなー。
ディバイソンとアロザウラーは嬉しいんだけど、ゲームとしての出来が圧倒的にファミコン版に軍配が上がってしまう。
それでいてプレイ環境を整えるのもファミコン版が格段に容易だし。。。
まぁ、古のゲームのノスタルジックを感じたい意味ではMSX2版も悪くは無いんですが。

とりあえずクリアまでやってファミコン版との差を体験できたので、再び閉まっておこうと思います。
あ、いやでも。
石板の謎がまだ解けてないんだよなあ。これ、本当に何なんだろう。
そのうち解ける日は来るのかな。

というわけでMSX2版でした。

なんだかんだでMSX2版は不遇な気がしますね。
「ゾイド-中央大陸の戦い-」は通称「ファミコンゾイド」です。もはやMSX2版は無視されてるんですよね、、、。
MSX2版の情報と言えば、かろうじてwikipediaなどに「ディバイソンとアロザウラーが追加されている」ことが載っている程度。
本記事がMSX2版について有益な情報になっていれば幸いです。
・・・あんまり褒めてない気はするんですが・・・。
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