プロイツェンの生涯を考えるvol.3

こちらの続きです。
さてvol.2ではプロイツェン家を考えました。
ここから更に考えます。

vol.2で考えたプロイツェン家は…、

・ガイロスが建国に死力していた時からの盟友であり側近。
・建国の理念(憎しみがあることは分かるが、それに飲まれず、平和国家という大きな目標に向けてまい進しよう)に深く賛同した。
・ガイロス皇帝(II世)の急激な方針転換(中央大陸との対立)を理解しつつも賛同はできなかった。
・その後も側近としてガイロス帝国と皇帝への貢献を続けるが、次第に溝は深まっていった。
・そんな中、ゼネバスと会い人柄に惚れた。後にプロイツェン家令嬢はゼネバスと結ばれた。
・ゼネバス帝国滅亡後、令嬢の「親ゼネバス・反ガイロス」の想いは加速度的に増していった。息子ギュンターにはそれを強く伝えた。

という感じでした。


幼少というと、やはり父の愛情も強く欲する時期でしょう。
特に男の子の場合は。
令嬢(母)はそれを利用したのかもしれない。
「お前が会いたいと願う父・ゼネバスは、幽閉されている。卑劣なガイロスの仕打ちによってな……」

なんて言ったら、幼いゆえの純粋さで、「国と父を奪ったガイロスは悪だ。それを倒しゼネバス帝国を再興するのは正しい」と思っても、むしろ当然でしょう。

こうして幼いながらにギュンター・プロイツェンはゼネバス帝国の再興を強く望むようになった。


さてガイロス皇帝とプロイツェン家の関係ですが、
・建国時:超良好
・建国当初(中央大陸渡航前):超良好
・渡航後:良好(自分に忌憚なき意見を言うプロイツェン家を、ガイロス皇帝は当初は良く思ったと思う)
・その後:悪化(当初は忌憚ない意見を歓迎したガイロス皇帝だが、いつまでたっても意見が一致しないことに次第に不満が出る)


という流れを予想します。
ただ次第に関係が悪化していたとしても、やはり建国に絶大な貢献をしたプロイツェン家を粛清したりすることはなかったと思います。
やんわりと、少しずつ政治の中枢から遠ざける……ような事はあったかもしれませんが。
少しずつ政治の中枢から遠ざける措置があったとすれば、プロイツェン家はますますガイロスの反感をつのらせ、相対的にゼネバスへの想いを強くしたかもしれない……。


さて本日は、休戦期間中を想像します。
「グランドカタストロフ後・西方大陸開戦前」です。

この間で極めて重要な要素が、「ガイロスの容態」だと思います。
ガイロス皇帝はZAC2097年に崩御した。西方大陸戦争会戦の、わずか2年前までは存命だったんですね。
しかし私は、実はガイロス皇帝は「生きていた」というだけで、実質的な力はほとんど無くなっていたと推測します。

これは二つの理由を挙げます。

一つ目は、リバースセンチュリーにおいてガイロス皇帝の文字がまるで出てこない事です。
へリック大統領は出てきたのに……。
メカ生体ゾイド(グランドカタストロフ前)のガイロス皇帝は、超積極的に戦争を指揮していた。
あそこから考えると、リバセン期間も大いに動きそうなんですが。
というと、何らかの事情から動けなくなっていたという事だと思います。そしてそれが二つ目です。

二つ目は、メカ生体ゾイドの最終決戦時の描写です。
最強合体ゾイド「ギル・ザウラー」に自ら乗りキング後ジュラスト決戦。
そして…、


この距離からスーパーサウンドブラスター+スーパーガトリングを受けてるんですよね……。
この時のキングゴジュラスは怒りの全力攻撃でした。
サウンドブラスターは通常はリング弾として描写されます。


しかし最終決戦時のみ最初の画像のような描写です。桁違いの威力ではないでしょうか。
「音波(リング弾)の密度が高すぎて繋がったビームのように見える」だと思います。

ガイロス皇帝はこの攻撃を受けてもなお生きていた。すごい頑丈さです。
でも、さすがに全身ボロボロになってしまったんじゃないかな……と思います。

最終決戦はZAC2056年。
リバセンはZAC2057年~2059年。この間にガイロス皇帝が活動した記録はない。
おそらくですが、この間は治療やリハビリに費やしていたんじゃないかなぁ……。
キングゴジュラスのあの怒りの全力攻撃を受けたんだから、生きていただけで大したもんです。
ただ、以前のような覇気を求めても、そりゃあ酷だ……。

その後どうにかガイロス皇帝の容態は回復に向かうが、しかし「生命活動を継続できる程度に健康」というだけで、覇気などは戻らなかったんじゃないかな……と思います。


さてガイロス皇帝がこんなだと、やはり不穏な動きが出たと思います。
これを好機と捉え、「ガイロス皇帝をぶっ潰して国のトップに立ってやろう」と野心を抱く者が出てもおかしくない。
というか、出たんじゃないかな……。

グランドカタストロフ直後の超超混乱期にはそんな事はできない(してる場合じゃない)。
ただグランドカタストロフから10年程度……、初期復興が落ち着いた時期くらいから、そのような動きが出てきたと推測します。
ZAC2066年ごろです。
前回、グランドカタストロフ時のギュンター・プロイツェンを7歳と推測しました。とすると、この時点で17歳。
ちょっとした年齢です。もちろんゾイドの操縦もできたでしょう。

初期復興が落ち着いた時期から「ガイロス皇帝を討ち取り国のトップとなる」野望を秘めた者が出てくる。
プロイツェン家(※)とギュンター・プロイツェンは、その者たちを鎮圧しガイロス皇帝を守ったのだと思いました。
ギュンター・プロイツェンは設定として「若い時は自らゾイドを駆り暴徒を鎮圧することもあった」とあります。
これは、つまりそういう事ではないかと思います。


ギュンター・プロイツェンについて「惑星Zi大異変で一族の殆どが絶えかけたため当主となった」との設定があります。
「絶えかけた」とは逆に言えば、何人かは生き残っていたということである。
具体的に想像すると、高齢の者が何人か生き残っていた。高齢ということは現在のプロイツェン家の権利を持つ者である。
ただし家を継ぐ若い者はギュンターを除いてすべて死亡した……という事だと思います。

ギュンター・プロイツェンはまた、ゼネバスの葬式の段階では「周囲はその出生の秘密を隠していた」ともされています。
母が父の事を語り聞かせていたせいで無駄だったわけですが。
私は、葬儀を遠目で見た後に、ギュンター少年はプロイツェン家の生き残りに対し以下の問いかけをしたと思いました。
「私は母より出生の秘密を明かされていた。父がゼネバス帝国皇帝・ゼネバスだと知っている」
「私は父ゼネバスの無念を晴らしたい。ガイロス皇帝の裏切りは間違っている。そうは思わないか!?」

この発言でプロイツェン家はギュンターが出生の秘密を知っている事と、ゼネバス帝国復興の決意を知った。
それが今はなき令嬢の悲願であることも。
そして、賛同した。
これ以降、秘密裏に反ガイロスの動きに出る事になったと考えました。



ギュンター・プロイツェンはゾイドに乗り、暴徒を華麗に鎮圧した。
むろんギュンター・プロイツェンはガイロスへの忠義はない。むしろ自分もガイロス帝国の実権を握りたいと思っている。
しかし頭の良いギュンター・プロイツェンは、「ガイロス皇帝を討ち取るより、信頼を回復させた方が国の実権を握る近道だ」と考えたと思います。

・キングゴジュラス戦の後遺症で覇気のなくなったガイロス皇帝
・暴徒が続々誕生する
・暴徒を鎮圧するプロイツェン家とギュンター・プロイツェン


覇気が無くなるというのは、色んなことに対して不安を抱えるようになるという事です。
ガイロス皇帝は、暴徒にひどく怯えたと思います。
そしてだからこそ、プロイツェン家やギュンター・プロイツェンに強く心を打たれた

「やはりプロイツェン家は盟友だ……。次第に政権から遠ざけていたにもかかわらず……、今こうして助けてくれている」

ここでガイロス皇帝はプロイツェン家への仕打ちを心から反省し、プロイツェン家や、暴徒鎮圧で自らの危険をもかえりみず戦う跡取り「ギュンター・プロイツェン」への信頼を厚くしたと思います。

むろんプロイツェン家やギュンター・プロイツェンの目論見通りである。

たいていにおいて悪魔は優しい。
弱っているところに優しくされれば、人間はすぐに陥落する。
以前の覇気があった頃のガイロス皇帝なら、ここで「いや……」と裏を読んだかもしれない。
でも、もはや衰弱したガイロス皇帝にはその思慮はなかった……。


初期復興が終わった頃から、ガイロス皇帝を討ち取り国のトップとなると考えた者が出たと書きました。
これって、あまり賢いやり方ではない。
何故なら、いわゆる反乱でしょう。たとえ成功したとして、民衆には「ガイロス皇帝派」が多くいるはずです。
そこからの不満が避けられない。
また力で革命したという事は、自らもまたそのようにされる危険性がとても高い。

プロイツェンのやり方はとても狡猾で、表向きは「ガイロス皇帝を守る」ものだった。
反乱因子を生みにくい。
民衆やガイロス皇帝本人さえごまかしつつ、着実に「実権」を握る。民衆の支持も集める。
非常に上手い、狡猾なやり方です。


ガイロス皇帝の信頼を回復させ国の実権を握ってから、おそらくプロイツェンは大胆な策で復興を加速させたり(テュルク放棄・ニクス集中)、軍にも大きな変革をもたらしたんじゃないかな。
従来、旧ゼネバス帝国兵はひどい状態に置かれていた。その待遇を多少なりとも改善したんじゃないかなぁ……。

「偉大なガイロス皇帝は急ゼネバス帝国軍を見事な手腕でガイロス軍に編入した。だがその扱いはいささか劣悪なものだったと思う。もはや編入から長い年月がたった。彼らの待遇を改善することは当然であろう」

これは人道的な事なので、民衆に訴えれば実現可能だったと思う。
ガイロス皇帝もまた、プロイツェンが自分を批判したとして、「自分やガイロス帝国を思ってこその厳しい意見なのだ…」と思っている状態でしょう。

こうしてプロイツェンは
・暗黒大陸の復興(民衆の支持UP、皇帝の信頼UP、国力…将来の開戦に向けて必要な力UP)
・旧ゼネバス帝国兵の待遇改善(人道的な印象を与えて民衆の支持UP、ゼネバス兵への悲願を一部達成)

をして、野望を進めて言ったのではないか……と思います。

新世紀でのガイロス帝国ゾイドは、旧ゼネバス帝国軍に近いカラーをしている。国旗も変わった。
この辺も、旧ゼネバス帝国兵への待遇改善に伴うものなのかも。
(もっとも完全に同格になったわけではなく、西方大陸開戦後も依然として激しい差別は存在したわけですが)



ところで、プロイツェンはなかなか甘いマスクをしていると思います。

若い頃もさぞやイケメンさんだったでしょう。これは何気に重要です。
民衆というのは「若くてイケメンで国のために活躍してる」なんて言ったら熱狂的に支持するものです。
見た目というのが支持率にどれほど影響するか。これは地球での色んな事例を見れば容易に分かるでしょう。

こうしてギュンター・プロイツェンは民衆からも絶大な支持を集めていったと思います。

漫画版になりますが、プロイツェンは「民衆からの支持」をとても重視しています。


漫画版なのでパラレルではありますが…、漫画版の彼はバトストの性格に近いと感じます。
利用できるものは何でも利用してプロイツェンはどんどん力を付けていく……。

こうしてついに摂政になったプロイツェンは、いよいよへリック共和国に宣戦布告し西方大陸開戦に向かう……。

今回は開戦前までを考えました。
続きは近日中のvol.4で。
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